認知症へのアプローチには様々なものがあります。モンテッソーリ教育を基にしたアプローチは1970年代から作業療法の一部に活用され、現代では介護予防のプログラムとしても応用され広範囲に用いられ始めています。
岡山県内で介護施設を経営し、介護内容や方法、サービスの在り方に疑問を抱いていたメゾネット和氣伸吉代表は、ある時、子どもが通うノートルダム清心女子大学附属幼稚園のモンテッソーリ教育が行われている場面の空気感、時間の流れに強いインスピレーションを受け取りました。その時以来今日まで、子どものモンテッソーリ教育から認知症ケアへの適応を職員たちとともに研修を深め懸命の努力を重ねてきました。スケジュールに管理された日常から、自分でしたいことを選ぶ主体性のある生活へと、一年ごとに利用者様だけでなく職員にも変化が生まれました。
日本では、2025年には65歳以上の5人に一人、およそ700万人が認知症になると予測され、80歳以上の高齢者のほぼ2人に一人が認知症と考えられています。だれもが認知症に対して無関心、無関係では過ごせません。認知症の人々に対する理解や支援の重要性はますます高まっています。
モンテッソーリ博士は子どもの自己教育力を確信し環境整備に力を注ぎました。私たちは、認知症ケアに当たって当事者を「何もできない人」と決めつけるのでなく、ゆっくり示して、待つことで利用者様に生活への意欲や集中力が出てくるように、手や身体を動かし、感覚を磨く中で失いかけた自信を取り戻す環境の工夫をモンテッソーリ教育の理論と方法を学びながら介護の現場に応用しています。
30年にわたるモンテッソーリケアの海外での実践研究からは、活動への参加、家族の訪問の増加がみられ、暴言・攻撃行動などの減少とともに、スタッフの満足度が上がったと実りある成果が報告されています。
いま日本では、認知症の方のためのモンテッソーリケアは始まったばかりです。かけがえのない「人格」を尊重し、その人らしい生活をサポートし、自主性を大切にするモンテッソーリケアが求められています。ご一緒に研修を深めてまいりましょう。
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モンテッソーリケアとは?
認知症と診断され、何もできない人と思われてしまいやすい状況に、私たちは、日々成長する子どもたちと違い「できるだけ長い間一人でできるように」「時間と空間を工夫し、高齢者の尊厳を守るケア」を心がけています。 今までできていたことができなくなったり、自分の居場所がわからなかったりして不安の中に暮らしている認知症や高齢者の方々のケアに、適切な環境とその人らしさが保てる自由な時間を提供しています。
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